甲状腺のがんとは

甲状腺のがんとは、のどぼとけのすぐ下にある“甲状腺”にできるがんのことです。甲状腺のがんは20〜50歳の女性に多く、子供がかかることも珍しくありません。頭や首に放射線治療を受けたことのある人は、そうでない人よりも甲状腺のがんになりやすいといわれます。甲状腺のがんは、「乳頭がん」「濾胞がん」「髄様がん」「未分化がん」の4種類に大きく分類されます。この中でも一番多く甲状腺のがんの90%を占めるがんが乳頭がんになります。発症年齢は40〜50歳と比較的若い年代で発症していきます。進行はゆっくりで離れた臓器に転移することはあまりありません。乳頭がん、濾胞がん、髄様がんの三つの甲状腺のがんは比較的おとなしい性質で、治癒率も高いという特徴がありますが、未分化がんという甲状腺のがんは、発生率はわずかですが悪性度が高く、初期から全身倦怠感や体重減少などの症状が現われ、急速に全身に転移するというやっかいなものです。

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甲状腺のがんの乳頭について

甲状腺のがんで最も多い乳頭がんは9割以上を占める最も一般的ながんです。甲状腺の乳頭がんは男性よりも女性に圧倒的に多く、40〜60歳代でみつかることが多いですが、もっと若い年齢で発見されるケースもあります。甲状腺の乳頭がんは、非常に性質のおとなしいものがほとんどです。一部に「怖い」甲状腺の乳頭がんもありますが、高齢者に多く、肺などへの遠隔転移が明らかなものや、巨大なリンパ節転移があるもの、腫瘍(しゅよう)が大きく、甲状腺の周りの臓器に浸潤して声がれや呼吸困難などの強い症状が起こる甲状腺の乳頭がんなどです。検診などで見つかる自覚症状のない甲状腺の乳頭がんは、たいてい「怖くない」がんです。大きさが1センチ以下の甲状腺の乳頭がんは「微小がん」と呼ばれ、生涯無害に経過するものがほとんどです。様々な原因で死亡した人の甲状腺を調べると、10人に1人か2人の割合で、生きている時に気づかなかった小さな甲状腺の乳頭がんが見つかります。これは、甲状腺のがんで手術を受ける人の100倍以上の数です。ですから、偶然見つかった症状のない微小がんは、多くの場合、治療の必要がないことになるのです。

甲状腺のがんの症状とは

甲状腺のがんは、基本的には際立った症状が現れないのが特徴です。甲状腺のがんは進行すると、のどに圧迫感があったり、声がかすれたり、気管・食道などに浸潤しますと、血痰(けったん)が出たり、物がのみ込みにくいなどの症状があります。また、甲状腺の未分化がんでは、呼吸困難、物が食べられない、体重が減る、といった全身症状も出てきます。甲状腺のがんの悪性リンパ腫では急激に甲状腺腫が大きくなります。声がかすれるという症状は、甲状腺のがんが大きくなってその近くを通る声帯の運動を支配する反回神経を障害したときに起こるものです。基本的には甲状腺のがんは症状が現れないがんなので、健康診断を定期的に受けておくことが非常に大切であり、早期発見への近道なのです。

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